めまぐるしく活動した9月も終盤を迎えております。 ただいま、愛知県美術館愛知芸術文化センター8階J1・J2室にて第20回美術家集団 G回路展の展示会に作品を展示しています。常識的な家具とは違うので案内を控えていました。 作品名は、「癒しのターナ」です。絵画やオブジェは存在だけで感動や癒しを与える場合もありますが、そのような自信はないので、せめて何かの役(道具)にならないかを考え、カウンターとして使えるような作品になっています。素材は岐阜県産のアカマツを使用し4本のボルトと2箇所のほぞで組んでいます。 明日までの開催ですが、機会がございましたらご覧ください。
7日の日曜日あたりから天候が回復し、季節らしい青空が見えるようになりました。一気に秋の気配が漂います。秋といえば、米、クリ、椿、くるみ、柿、柚子と収穫の秋です。 そして、今年始めた「エゴマ」に花が咲き始めました。小さな白い花ですが、ミツバチが必死に蜜を吸っていました。この時期意外と花が少ないので、ひょっとしたら800mぐらい離れた知人が管理しているミツバチの巣から探してやって来たのかなと想像します。 エゴマが実を付けるのは、あと2週間ぐらいでしょうか? クルミが実って、順番に落ちてきています。野生のリスと取り合いをしています。 あと4〜5日で椿の実が割れそうです。割れる寸前に収穫しないと虫に食われてしまいます。 更に、稲刈りの時期が近づいていて、9月は忙しいけど楽しみな日が続きます。 本業の作品作りも、14日15日とJR岐阜駅アクティブGにてクラフト展の出展があり、頑張っております!!
知り合いの方が、膝(ひざ)の調子が悪いので、以前から健康器具として人気の「アキレス腱伸ばしの器具」を制作しました。傾斜の付いた台の上に直立し、アキレス腱とふくらはぎを伸ばす器具です。 傾斜の角度は、25度ですが、床に桟を置くことで、前におくと29度くらい、後ろに置くと21度くらいの3段階になります。 以前、お客様からのご依頼で制作したことがありましたが、形がご指定のため高い価格になってしまいました。今回は、材料はヒノキを使い、構造は強度を持たせつつ簡単に制作しました。 お客様のお話では、膝が痛くて長く歩くことが出来なかった状態から、「アキレス腱伸ばし器具」を使うようになってから、痛みが取れ運動ができようになったということでした。 そのお客様のお友達もそれを使うようになってから脚の具合がよくなられたようです。 我が家でも試してみて、良ければ定番商品にしようと思います。
先日来制作していました「ベンチ」が完成し、昨日名古屋市守山区のお客様のお宅に納品して参りました。小雨が降ったり止んだりの変な天気でしたが、ご主人様に手をお借りして無事に納めることができました。大変に助かりました。 1993年に納めさせて頂いた漆塗りのベンチを少し小ぶりにしたベンチの追加注文でした。 今回のベンチは植物性オイルで仕上げています。漆と比べると貫禄負けしている感じですが、使い込んでいくうちに、挽回してくると思います。 お客様からは、ずっと以前からあったかのような存在です。と喜んで頂きました。
残暑お見舞い申し上げます。長雨や台風で不安定な天気が続いておりますが、お元気ですか。 工房では、板組のベンチを制作しています。幅約170p、奥行66p、高さ66pの大きさで、座板は厚みが5p程のクリの板を使い、背板と肘掛はナラを使います。写真は側板に4か所の通しほぞを設けて組んだところです。座板は反ったままの木なりの状態で組んでいるので、座り心地が柔らかくなかなか良いですよ。 これから、肘掛と背板の加工に入っていきます。 工房周辺では、稲に穂が出始めています。紙マルチを敷いている田んぼでも7月になると、紙を突き破って草が出てきます。7月のある日、雨が降り始める前に、半日かけてく草掻きをしました。その甲斐もあって、順調に育っています。 上のエゴマの畑は、1回草取りしましたが、すぐ生えてきて混生状態になっています。 もう少し、面倒を見てやりたいです。
どんよりと梅雨らしい天気が続いています。少し肌寒いぐらいの日曜日でしたが、仕事をするにはちょうど良い一日でした。 今日は、はせ工房の子供椅子「豆いす」の畳ずりの部材を、木取り・加工しました。 さて、この畳ずりですが、数ある子供椅子の中でも、畳ずりの付いた子供椅子は意外と少ないです。 ネットで調べても、なかなか見当たりません。でも、この畳ずりがあると、安定が良いですし、もちろん畳の上でも傷つきにくいです。また、立ち歩き初めの補助になったりします。(昔のカタカタ車の替わりになります)4本足の椅子ですと、足がひっかかるので滑りにくいのです。 少し宣伝をしたところで、今日の作業を簡単に説明致します。 畳ずりの仕上がり寸法は長さ280o、幅42o、厚み23oです。木取りは、それより少し大きめの大きさに製材します。次に加工に入ります。 木工機械の「手押し鉋盤」で平らな1面とそれに直角のもう一面を削ります。 更に、昇降傾斜盤という機械で42oの幅に切り、面を変えて厚みの23oに切っていきます。 そして横切り盤で長さを280oに切り、部材の完成です。 次に、穴あけの作業に入ります。罫引き(けびき)で穴の位置を印し、角鑿盤(かくのみばん)で穴を彫っていきます。 今日は、2本穴あけをして終了しました。
今日は、3個の豆いす(子供椅子)に名入れをしました。双子の女の子と別のお客様からのものでしたが、「はるか」さん「あやか」さん「そして「ほのか」さんと、すべて末尾に「か」がつく可愛いお名前でした。緊張の中にも、ほんの少し楽しく名入れさせて頂きました。それにしても、曲面の背板にトリマー(電動工具)で名前を彫る時は、本当に緊張します。3.5oのストレートピッド(超鋼の刃物)を回転させ、削っていくわけですが。木目のところで抵抗がかかるので、右手の動かす力と、左手の制御する力の具合が難しいです。 さて、工房西の畑の「エゴマ」ですが、成長は遅いです。 今日は朝30分夕方40分ほど、クワで草を掻きました。「エゴマ」と比べると「草」は元気がいいわ。 負けずに、明日も頑張るぞ!
先日、名古屋市守山区のお客様のお宅へ、下駄箱を納めて参りました。 無垢の木を多く使った和風の住宅に合わせて杉(スギ)を使い、構造は板組にしました。お客様のご要望で、鏡板はスギの1枚板を使い、開き戸にしました。杉は、軽く柔らかく木目が美しいので、「うずくり」をしてあります。棚は靴の大きさに合わせて可動の棚にしました。「住まいの雰囲気に合って良かった」と、仰って頂きました。
14日15日と「恵那の木工展」に出展致しました。恵那市の皆様、また遠方 よりお越し頂きました皆様、誠にありがとうございました。私もホームページを通じて販売していますが、やはり現物を見て触れて納得して頂けることが作品展の良さと思っています。 「豆いす」は、先月累計の出荷数が2000個に達しました。北海道から沖縄、ハワイやスイス、ロンドン、ドバイなど方々に嫁いでいった先で、愛用されながら活躍してると思います。今年の秋からは、自家栽培したエゴマの油を「豆いす」に塗料として使っていく計画です。 さて、そのエゴマの成長ぶりですが、あまり芳しくありません。育っている苗は10pぐらいですが、小さいものは背丈が2cmです。これから定期的に雨が降ってくれるといいのですが、予備で育てている苗も小さいです。エゴマの生命力に期待していますが、私ができることは朝晩の水やりぐらいです。 工房周辺では、ドクダミやササユリが元気がいいです。虫に刺される時期になるとドクダミが出てきて、自然は不思議ですね。
先週末は6日から8日まで、「木の家具40人展」に出展して来ました。 金曜日に一時強い雨が降りましたが、まずまずの天気で盛況な3日間でした。今回は、若い作家さんの、大きなサイドボードやダイニングテーブルなど、パワー溢れる家具の出品が目立ちました。 また、小物の木製品もアイデアと手の込んだ素晴らしい作品が多かったと思います。 私も多いに刺激を受けました。暮らしの中で使う木の道具、なんかほっとするような道具を作っていきたいと思いました。 3日ぶりに恵那に戻ったら、たった3日でも季節が進んでいますよ。蒔いた「エゴマ」の新芽の成長は遅いのですが、昨年こぼれた種から自生したものは15pほどの苗に成長しています。雨のお蔭で雑草はしっかり伸びていました。 今週末からは、恵那でも展示会に出展いたします。残った「エゴマ」の種を搾る実演をする予定ですので、興味のある方はどうぞ見学に来てください。
急に気温が上がってきました。先日、種蒔きした「えごま」の芽が出始め、5ミリほどに成長しています。畝(うね)幅約1メートル、株間30〜40pの間隔で5〜6粒の種をまきました。日に日に大きくなっています。早く大きくならないかと、毎日水を撒いています。また、報告します。
田植えが終了しました。今年も、160pの紙マルチを敷きながら、手植えで植えていきました。北側の端から、東から西へとロールを引き1列に5株2段植えて後ろに進み、またロールを引き回し、繰り返し後ろへ進んでいきます。西の端まで約1時間、1日に3列が今の体力の限界です。紙マルチ農法は、手間がかかり体力も必要ですが、除草剤を使いたくないので、大切なこだわりになっています。来週末は、いよいよエゴマの種蒔きをする予定です。
工房では、新製品が完成しました。「桧の豆いす」の成人用です。大きさは間口38p奥行40p高さ65p(座の高さ41p)です。豆いす・豆机のセットの延長で、学習机に合わせた椅子になります。今までの「学校の椅子」「ほっこり椅子」と合わせて3種類になります。まだ名前が決まっていませんが、近日中に定番作品に追加する予定です。 そして本日より作品の価格を改定致しました。どうぞご理解頂きますようお願い申し上げます。 工房周辺では、工房の西にある田んぼに水が入りました。先週、落ち葉や草などの堆肥を入れて、 田起こしした田に水を入れ、昨日1回目の代掻き(荒掻き)を施しました。上にある小さな2枚の田は、自家製の塗料と食用に使うエゴマを植える畑にします。田植えが終わり次第、昨年採った種を蒔く予定です。6月には木工展(後日案内)を控え、忙しい季節になりました。
春爛漫の季節になりました。ユキヤナギが咲き、ミツバツツジが咲き始め、モミジの新緑が清々しいです。恵那でも気温が25度になり初夏の陽気でした。工房では、豆いすの制作に入っています。14脚分の部材の加工を終え、組立ての作業に入りました。明日は仕上げを行い、塗装に入っていきます。 今年は、エゴマを栽培しエゴマ油を搾油して塗料にする計画をしています。 健康食品として食用できるくらいの安全な塗料になります。 3枚の田んぼの内、小さい2枚を畑にする予定で、今週末から準備をしていきます。
【価格改定のお知らせ】 消費税増税と宅配便120サイズ以上の大幅値上げのため、5月1日より価格を改定させて頂きます。 参考までに「桧の豆いす」は15,750円→16,000円(送料込・税込)、 「桧の豆机」と「桧の豆いす(大)」は120サイズ以上のため18,900円→19,500円(送料込・税込) になります。値上げ幅につきましては、鋭意努力し極力抑えましたので、どうぞご理解頂きますようお願い申し上げます。
ついこの前まで、いつになったら春が来るのかな?と思っていました。 長い冬でしたが、ようやく春本番の季節になりました。笠置山の中腹(標高420m)なので春が遅く、ようやく梅が咲き、椿が咲き、コブシも咲き始めました。地面を見ると、ショウジョバカマのピンク、オオイヌノフグリのブルーが気持ち良いです。これから夏にかけて、山里の暮らしは忙しい季節になっていきます。 さて、明日からは4月です。消費税が8%になります。宅配の運賃が上がり、 その他、箱、塗料、電気、通信費なども上がるので悩んでおります。 はせ工房では、5月1日より、価格を改定させて頂きます。 改定価格につきましては、後日案内致しますので、どうぞよろしくお願い致します。
豆机が完成しました。天板の厚みは34mmで、全体のバランスとしては 合っていると思いますがいかがですか?ご意見があれば、ご連絡頂けると幸いです。 先日、豆いすの修理のお問い合わせがあり、現品が到着しました。ご購入頂いて2年目ぐらいですが、背板と後脚のほぞ繋ぎの箇所で折れていました。後脚の折れた個所は補修できないので、座板を取り外し左右の脚部に分けて、後脚の先端のほぞの部分を切断し、新たに2cmのほぞを作り、背板のほぞ穴を綺麗にした後、再び組み直しました。傷があった箇所を削り取り、汚れていた箇所を拭き取って、再塗装をしました。ぐらつきもなくなり、元気にお客様の元へ帰っていきました。 長く使って頂きたいので、ご覧のように、豆いすが壊れたとしても、諦めないで是非ご相談下さい。
工房では、「桧の豆机」を制作しています。天板が4枚、脚の材料が16本揃いました。 昨年中ごろから、天板の厚みが35oになっています。 一般に、製材所ではヒノキの原木を製材する場合、ある規格でもって製材します。そのヒノキの原木の大きさ(直径)によって、4寸角(120o)の柱、または3寸5分角(105o)の柱、その外側で、1寸5分の鴨居(かもい)または1寸2分、1寸の板等などを取ります。実際にはその厚さより、厚めに製材されています。 豆机の天板に使う板は、以前はヒノキの中でも、一番落ち着いた木目の部分である鴨居の材料を使用していました。 製材された時は、約50oの厚さで普通に加工すると45mm〜46oに仕上がります。豆机の大きさの割には、あまりに厚いため42〜43oにしていました。 昨年、「天板の厚みが厚すぎないか」とお客様からの指摘や僕自身も感じるようになり、現在の厚みになっています。製材時の規格では、1寸2分(+αの)約38oの材料を使用しています。鴨居の材料と同様、原木の中では良質な部分を使用しています。 明日から、ほぞ穴とほぞを加工し、ヌキの材料と進めていきます。
早いもので今年も、もう3月になりました。 昨日、先日完成した「学習机のセット」を名古屋のお客様2件に納品して参りました。 昨年6月の「木の家具40人展」の際にご注文を頂いたもので、お子様たちは首を長くしてお待ち頂いたようです。 大きさは間口100cm引き出し2杯と大まかに決めてありましたが、どんなデザインにするかずーと迷っていました。 使い易くて優しくてシンプルな形を追及していたら、こんな形になりました。僕がデザインすると、やはり天板はある程度厚くなり、面は優しい曲面になります。 結局、「桧の豆机」が大きくなった感じで、引き出しはスライド式で底板には杉(スギ)を使いました。 二家族とも大変喜んで頂き、嬉しい嬉しい一日でした。
日陰の雪はまだ残っていますが、ようやく雪が解けて来ました。日差しが春めいています。 今日は、先日完成した学習机を屋外で撮影しました。大きさが、間口100p奥行62p高さ70pと少し長めのサイズでしたので、工房の中では撮り辛く、雪が解けるのを待っていました。 形は、ちょうど「桧の豆机」を大きくしたような感じで、大人になっても使えるようにシンプルで可愛らしい机であり、テーブルでもあります。 足のスペースを広くするため浅いスライドタイプの引き出しを2杯設け、天板の四隅は当たっても怪我をしないように柔らかい曲線で仕上げています。 喜んで頂けると思っています。
先週末の雪は日本中に被害が出ているようです。ここ恵那の笠置山の我が家でも、30pぐらい積もりました。 あと2度ぐらい気温が高ければ雨で済んだのに、水分の多い重たい雪でした。 朝、周囲を点検すると、花芽のたくさん付いていた「椿」が、重い雪に耐えられず、太い枝のところで折れていました。先々週の雪の時には、細めの枝が折れたのに、なんの予防もしないままでした。可哀そうなことをしました。供養として、手鋸(てのこ)で綺麗に切断して置きました。
昨日は、多治見のお客様のお宅に「桧の学習机」を納めてきました。 お子様のお部屋は机の入るスペースが設けてあるお部屋になっており、そこに合わせて大きさを決めました。間口が70p奥行が75p高さが70pになっており、奥行が棚を載せる分広くなっています。 引き出しを1つ設け、ハートのマークはお子様と一緒に焼き付けしました。上に載っているハートマークの付いた木端は練習したものです。 棚の塗装も手伝って頂き、ご自分の机という実感があるんだと思います。 大変に喜んで頂き、2年後の弟さんの学習机も予約して頂きました。
朝晩は、厳しい寒さがですが、いい天気が続いています。ちなみに、今朝の工房の最低気温はマイナス6度でした。今日は急遽、豆いす(大)の制作をしています。部材の在庫が1組あったので、部材の鉋(かんな)がけをし、まずは脚部を組立てます。
さらに、座板と背板を組立て、形が出来上がりました。これから座板の穴を埋めて塗装に入っていきます。
先々週末あたりから、来冬用の薪作りを少しずつ始めています。昨年末に伐採した枯れた松(マツ)やソヨゴの木を30pぐらいに切って、斧で割ります。気温が低くても天気が良ければ、体は汗ばんできます。整林しながら、薪として燃料になり、葉っぱや小枝を燃やした消し炭は、田畑への土壌改良剤となります。一連の作業全てが有益で、大好きな野良仕事です。
工房では、間口70p奥行75p高さ70pの学習机が完成しました。引き出しが一つ付いています。
お客様の住宅に合わせた大きさで天板の奥には、棚が付きます。制作に参加されたいというご希望で、一緒に塗装をする予定です。