ツバキ科ツバキ属の樹木で、別名ツバキもしくはヤマツバキとも言います。常緑高木樹で、大きいものは高さが10〜15mになります。葉の表面は濃緑色で光沢があり、厚くてかたいです。3月下旬から4月上旬にかけて赤色の花が咲きますが、ちょうどサクラが咲く時期でもあり、赤とピンクで華やかな風景になります。
工房の周辺には、自生するヤブツバキの木が10本程あります。毎年9月中旬から下旬にかけて小さなリンゴのような実をつけるので、一昨年前から搾油機で油を採っています。枝を剪定した事もあり、大きな実がなるようになりました。
実は4〜5cmの球形で果皮が厚く、熟すと3裂して暗褐色の種子が2〜5個入っています。その種子から椿油を採りますが、椿油は不乾性油ですので空気中で酸化しにくく固まらない油となります。食用や化粧品、塗料、刃物の養生などに用いられます。 |