僕が考える「山里の暮らし」というのは、自然が与えてくれるものを目一杯利用する事だと思っています。例えばその土地にある樹木や石、岩、水、降り注ぐ太陽、雨などを使って、心豊かに過ごす事ではないでしょうか?
写真は先日、お隣さんの境界付近にある栗(クリ)の木(元口で27cmぐらい)を伐採した時のものです。山栗ですから秋には小ぶりな実を付けて「食」として利用してきましたが、枝が双方の住宅にかかってきましたので、考えた結果倒す事に決めました。
当然命を絶つのですから(春には芽が出てきて再び成長しますが…)、その材木は家具や薪として利用します。手間のかかる仕事ですが、これが大切だと思います。
付随して、ノコギリやナタ、鎌、斧などの道具の手入れ、チェーンソウや丸ノコなどの機械の手入れ、そしてそれに伴う技術や体力、決断…全てが必要になってきます。この手間が僕は大好きです。
胡桃(クルミ)や椿(ツバキ)の利用も手間がかかりますが、実に心豊かになれる仕事です。石や岩の話は、又の機会に致しますね。 |